見た目の変化をもたらす抗がん剤の副作用を軽減するには

抗がん剤の副作用で起きるむくみに対処する方法

乳がんと診断され、抗がん剤治療を受けている女性は数多くいます。そしてそれは多くの場合、むくみなどの副作用を伴います。美しさを気にする女性にとっては辛い副作用も多く、闘病中の心身を疲弊させます。女性としては闘病中でも自分を愛せる状態でいたいものです。現在はむくみが出やすい抗がん剤のドセタキセルを利用した治療でも、副作用を抑える手段や免疫療法を用いて、副作用による症状を大幅に軽減できます。

むくみを発生させる「ドセタキセル」とは

ドセタキセルとは

薬

ドセタキセルは乳がんや肺がんに利用される標準治療薬で、またの名をタキソテールと呼びます。イチイ科の樹皮から抽出して採れる植物成分を半合成した化合物から作られます。その化合物に水分と油分を混ぜやすくするために、乳化剤ポリソルベートが添加されています。ドセタキセルには、細胞分裂の際に必要な微小管と言う細胞構成成分の働きを安定化や過剰発現させることでがん細胞の増殖を阻害、または死滅させる効果があります。

適応できるがん

ドセタキセルは乳がん(転移・再発乳がん)や進行肺がん、非小細胞肺がんや卵巣がん、食道がんや胃がん、子宮体がんや前立腺がんの治療に利用されています。特に乳がんに有効な抗がん剤で、手術の前後で補助療法として用いられます。同じタキサン系のパクリタキセルより投与する量が少なく、過敏症へのリスクが低いとされています。しかし、アゾール系の薬剤やシクロスポリンと合わせて利用すると副作用を強くする恐れがあります。

むくみが起こる理由

身体

ドセタキセルの主な副作用には、むくみがあります。余分な水分がたまっていて、上手く排泄されないことにより顔や足が膨らみます。重症例として、心タンポナーデや肺水腫の発症も報告されているので注意が必要です。この副作用によるむくみは、ドセタキセルの投与が終了してから数ヶ月以内には回復します。また、利尿剤で余分な水分を排泄することで、症状を軽減できる場合もあります。

むくみの対策方法

むくみはリンパの流れや血行が悪くなると悪化します。そのため、矯正下着やスキニージーンズなど締め付けのきつい服は避けましょう。ゆったりとした締め付けのない服装を心がけます。また、水分代謝が悪くなっているので、塩分過多な食品は摂り過ぎないようにします。カリウムの多い食品を摂って塩分代謝をサポートしたり、利尿作用のある飲料を取り入れたりすると良いでしょう。横になる時にはむくんだ部分を高くして流れを良くしましょう。

むくみ以外の症状

抗がん剤の副作用はむくみ以外にもあります。ドセタキセルの場合、投与後に脱毛や、吐き気、白血球の減少、口内炎などが起きます。これらの症状には痛みや不快感、精神的なショックなどが伴います。副作用による影響は、症状ごとに発生時期や回復期間が異なります。白血球減少と口内炎、吐き気などは最初の投与から1週間前後で起きる症状です。白血球減少で体を細菌から守る働きが悪くなるので、口内のわずかな傷から炎症を起こし、口内炎が発生します。同じ頃、比較的軽度の吐き気もあります。脱毛症状は投与から2~3週間を過ぎた頃から始まります。抗がん剤治療終了後から、白血球の減少は3~4週間ほど、脱毛症状は4ヶ月頃には回復していきます。

代表的な副作用発言時期

出典:国立がん研究センター中央病院 
「ドセタキセル3週1回 投与療法の手引き 2012年2月 改訂版」

副作用を抑える「ステロイド薬」

ステロイド薬とは?

がん治療では、抗がん剤の副作用を抑える目的でステロイド(副腎皮質ホルモン)を用います。強い抗炎症作用を持っているステロイドは、副作用の症状を軽減します。炎症以外の副作用にも効果がありますが、倦怠感や体重増加の副作用があるので注意が必要です。

むくみをカバーするファッションアイテム

むくみの上手な隠し方

むくみをオシャレにカバーするポイントは、見せたくないところは隠すことと、幅で差をつけて細くなる部分を見せることです。

女性

スカートスタイル

ロングスカートや、マキシスカート、ミモレ丈の裾に向けて広がるスカートで気になる部分を隠すことができます。ちょっとしたむくみならミモレ丈で太い部分を隠して、細い足首を見せるコーディネートにします。足首までパンパンに膨らんでいる状態ならマキシスカートで足元を隠し、肌見せは上半身で行なうのがオススメです。

後ろ姿

パンツスタイル

むくんだ脚をオシャレにカバーすることができるのが、ガウチョパンツです。トレンドを押さえつつ、裾の広がるラインがオトナっぽさを演出してくれます。ふくらはぎよりも下の長さを選び、ショートブーツや厚底サンダルなどで高さを出すとスタイルが良く見えます。柄や膨張色などの派手めのチョイスは避け、シンプルにまとめましょう。

ワンポイントアドバイス

スカートやガウチョパンツを選ぶ時には、ちょうど合うサイズを選びましょう。大きすぎるとシルエットのバランスが悪くなりますし、スタイルが崩れて見えます。丈はふくらはぎより長めにすることで太い部分を上手く隠して、細くなる部分を見せるようにすると良いでしょう。裾が広がるボトムは、その分トップスをタイトにして細見えコーディネートにします。下を暗色で締め、上に明るい色を持ってくるとバランスが良くなります。